オゾン療法は20世紀初頭にドイツで研究開発され、人医学ではドイツを中心としたヨーロッパで盛んに行われている治療法です。
日本では戦前にある大学病院にて内科、外科と肩を並べてオゾン科という専門の科がありましたが、オゾンの機械とオゾン療法を扱える医師が戦争の犠牲になり、オゾン療法は戦後衰退してしまいました。
1990年代に入ると日本医療オゾン研究会(現 日本医療・環境オゾン学会)が発足され、人医療・獣医療で活発な研究がなされ今日では様々な病気に対して、また現代医学にて治療の反応に乏しい病気にさえ効果を発揮しております。
オゾンは一般的には毒物と認識されていますが、オゾンを体に投与すると、体に有益な反応を起こします。
人や動物は様々な病原体から自分を守る免疫システムや傷ついた細胞や組織を修復するシステムを持っています。
しかしながら、そのシステムはいつも100%発揮しているわけでなく、ストレスなどでそのシステムが働かなくなっていることが多く認められます。
オゾン療法はその自分が持っているが眠っている免疫力や細胞修復システムを呼び起こし、自らの力で病気を予防・治療する手助けをしてくれ、副作用が無い体に優しい新しい治療法です。
抗微生物作用 | 殺菌、殺カビ、殺ウイルス |
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血行促進作用 | 血管を広げ、血行を改善する |
消炎鎮痛作用 | 消炎鎮痛作用 |
創傷治癒促進作用 | 創組織の殺菌、壊死組織を清掃し、酸素を供給して治癒を促進させる |
免疫調整作用 | アレルギーなどの免疫が過剰になっているものには抑制を、逆に免疫低下状態のものには活性化させる |
老化抑制作用 | 抗酸化物質が誘導され、細胞の抗酸化能が強化され、また全身的な生気再活性化 |
内分泌促進・安定作用 | 各種ホルモンの分泌調整 |
オゾン療法はいくつかの投与法があります。
ペットでは注腸法、少量自家血療法、皮下注射法、オゾン水、オゾン化オイルが多く用いられます。
注腸法 | オゾンガスを肛門から直接注入する。腸の疾患に有効であるが、ペットでは最も用いられる方法 |
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皮下注射法 | オゾンガスを患部に注射する方法。 肩こり、腰痛などの局所の痛みに有効 |
外用使用 | オゾン化オイル:傷、火傷、細菌・カビなどによる皮膚炎などに有効 |
自然治癒力の向上・ストレスの解消・神経系疾患の緩和・皮膚炎の軽減に効果!
普段私たちが病院で受けている治療は、体の悪い部分、病巣をメスや薬剤を使って取り除こうとする西洋医学。
それに対し、鍼灸や漢方、指圧などで体の内側に働きかけ、自然治癒力を引き出すことで健康維持や病気の改善を目指すし2000年以上前の古代中国で生まれた伝承医学です。
西洋医学の診察の場合、血液検査や尿検査、レントゲン検査などを行って、体の状態を数値化や映像化したものをもとに診断が行われます。
しかし、東洋医学の場合、そうした検査は行わず、医師の五感を駆使して情報を収集する四診(望診、切診、聞診、問診)という方法で診察を行います。
動物に鍼灸治療をするということが想像付かない方も多いと思いますが、私が学んでいる日本獣医中医薬学院では動物に痛みを与えない、動物も飼い主様も喜んで病院に来て喜んで帰っていただくをモットーに鍼灸治療を行っています。鍼は必要最小限の効果の強い経穴(ツボ)を選穴し治療時間は20~30分程度です。